ファイルのパーミッションとオーナーシップの理解: ファイルのパーミッションとオーナーシップは、UNIX/Linuxシステムでファイルを管理するための重要な要素です。ファイルのパーミッションは、誰がファイルを読み取ったり、書き込んだり、実行したりできるかを指定し、オーナーシップはファイルにアクセスできるユーザーとグループを指定します。
ファイルの現在のパーミッションとオーナーシップを確認する:
ls -l
コマンドを使用して、ファイルの現在のパーミッションとオーナーシップを確認できます。以下に例を示します。1
2$ ls -l myfile.txt
-rw-r--r-- 1 user group 1024 Aug 31 22:24 myfile.txtこの例では、
-rw-r--r--
部分がファイルのパーミッションを指定しています。最初の文字(-
)は、これがディレクトリではなくファイルであることを示しています。次の3文字(rw-
)は、ファイルオーナー(user
の場合)が読み取りや書き込み権限を持っていることを示し、実行権限は持っていないことを示しています。次の3文字(r--
)は、グループ(group
の場合)が読み取り権限しか持っていないことを示し、最後の3文字は、他のユーザーも読み取り権限しか持っていないことを示します。パーミッションの後の
1
は、このファイルを指すリンクの数を指定しており、その後のuser
とgroup
は、それぞれファイルのオーナーとグループを指定しています。1024
はファイルのサイズを指定しており、Aug 31 22:24
は最終更新日時を指定しています。ファイルのオーナーシップを変更する:
chown
コマンドを使用して、ファイルのオーナーシップを変更できます。以下に例を示します。1
$ chown newuser myfile.txt
このコマンドは、
myfile.txt
のオーナーシップをnewuser
に変更します。グループもユーザーと一緒に指定できます。以下のようになります。1
$ chown newuser:newgroup myfile.txt
このコマンドは、
myfile.txt
のオーナーをnewuser
に、グループをnewgroup
に変更します。ファイルのパーミッションを変更する:
chmod
コマンドを使用して、ファイルのパーミッションを変更できます。以下に例を示します。1
$ chmod 644 myfile.txt
このコマンドは、
myfile.txt
のパーミッションを-rw-r--r--
に変更します。つまり、ファイルオーナーには読み書き権限があり、その他のユーザーには読み取り権限しかありません。文字を使用してパーミッションを指定することもできます。